折ベロの謎・・・
2018.10.01 Monday

野球TIPSでは、この業界や専門でやってるからこそ把握できるちょっとした豆知識を紹介しています。
ネタは沢山持っていますが、まとめるのが面倒なので頻度は少ないのですが参考になりますので是非覗いてみてください。
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という事で久々のTIPSで取り扱う表題はこちら!“折ベロの謎・・・”に迫ります。
最近姿を消している“折りベロ”スパイクですが、金足農の吉田投手が履いている事で若干話題になりましたが、ではこの折ベロって何の意味があるのでしょうか?
折ベロで言うと、元読売巨人軍の長嶋選手の印象が強いですが、そもそも昔は折りベロのスパイクしか存在しておらず、選択の余地が無かった...というのがあります。
機能や効果としては、スライディングの時にベロが立って足の汚れや砂が入るのを防ぐ説や、スライディングの時に紐のほどけるのを防止する説、プロなど折ベロに名前や背番号が入れられてカッコイイなど、色々言われていますが、実際折ベロスパイクを使った体験談としてはスライディングの時にベロが立つ事もありませんし、立ちベロだからと言ってスライディングで紐がほどける経験もなかったです。自分の中では完全にお飾り・・・的な意味で捉えておりました。
なのでBEブランドのシューズとしては折ベロの選択肢を省いているのですが、定期的に折ベロの問い合わせもあり、その時には気にも留めていなかったのですが、ある野球人とスパイク談議をしていた時に“折ベロ”の必要性があるポジションってのを聞いて、ハッ!としました。
そのポジションはズバリ、キャッチャーなのです。
キャッチャーは座っている事が多く、今時の長い立ちベロや、クッションの入った厚いベロだと座った時に邪魔...であったり、立ちベロが使っているうちに折ベロに...というお話を聞きました。
そういう意味だと、BEオーダーは何故か捕手からの依頼も多く、その辺だったのかと納得。
そんな事もあって最近は高校野球の試合で捕手をチェックしたりしてますが、確かに捕手の折ベロ使用率は圧倒的に多いですね。
BEの野球道具は自分の経験から多くを取り入れて開発してまして、一塁手と捕手はちゃんとやった事がないので、この辺が盲点となりました。
やはり色んな環境でやっている選手や色んなポジション経験者と談議を重ね、まだまだ改良していく必要があるなぁ...と勉強不足を再認識。。。
ただ...うちのシューズはマークが直刺繍なのでオリベロに入れると刺繍の裏が全部出てしまうのですよね。。。(^^;
そうなるとマークをラベルにする必要があるのか?
とか、折ベロ対応の課題は満載なのでした。
※野球TIPSは、私個人の見解ですので参考程度に見てください。